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  • 執筆者の写真又吉

【防衛最前線】日本の自衛隊!!③航空自衛隊



「日本の空」を守る唯一の組織


戦闘機部隊、航空警戒管制部隊、地対空誘導弾部隊、空中給油・輸送部隊、航空輸送部隊、航空救難部隊などにより、航空自衛隊の部隊は構成されています。


わが国では、地上における警察、海における海上保安庁に相当する「空の警察力」が存在していません。そのため航空自衛隊は、平時から有事まで一貫してわが国の空の平和と安全を担う唯一の組織となっています。





日本の領空と防空識別圏


領空とは、領土及び領海(海岸線から12海里(約22km)の範囲)の上空のことをいいます。領空の内側を許可なく自由に航行することは国際法上認められていません。わが国は海に囲まれていますが、多くの場合、敵の侵攻は空から、しかもきわめて短い時間のうちに行われることが予想されます。24時間365日、常に即応態勢を維持して領空を守ることは、国民の生命と財産を守ることに直結しているのです。



中国の軍事活動範囲の更なる拡大


2010年度以降、中国機に対する緊急発進が急増


中国は、東シナ海をはじめとする海空域において、軍事力を拡大活発化させています。また、太平洋や日本海においても軍事活動を拡大・活発化させており、特に、太平洋への進出は近年高い頻度で行われ、その経路や部隊構成が多様化しています。こうした中国の軍事動向については、国防政策や軍事力の不透明さと相まってわが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっており、今後も強い関心を持って注視していく必要があります。




本海進出日が初確認された中国の戦闘機「Su-30」(2017年12月)



対馬の西水道上空を抜け日本海への進出が初確認された航空機「Y-9」

(2018年2月)




沖縄近海における中国海軍空母「遼寧」の航行(2018年4月)



北朝鮮の弾道ミサイル発射


北朝鮮による弾道ミサイルの発射(2017年11月)


北朝鮮は、近年、前例のない頻度で弾道ミサイルの発射を行い、同時発射能力や奇襲的攻撃能力を急速に強化してきました。また、核実験を通じた技術的成熟度を踏まえれば、弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾道化をすでに実現しているとみられます。このような北朝鮮の軍事動向は、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとなっています。




警戒監視


24時間365日、一時も休むことなくわが国周辺空域の警戒監視を広域にわたって実施しています。


対領空侵犯措置


警戒監視により発見した国籍不明機が領空侵犯するおそれがある場合、これに対処する任務です。発見した国籍不明機に対して戦闘機を緊急発進させることを「スクランブル」と言います。


弾道ミサイル防衛


我が国の弾道ミサイル防衛は、海自イージス艦による上層での迎撃と空自のペトリオット PAC-3による下層での迎撃を空自の自動警戒管制システム(JADGE)により連携させ効果的に行う多層防衛を基本としています。弾道ミサイル防衛の実施に当たっては、航空自衛隊 航空総隊司令官を指揮官とする「BMD統合任務部隊」を組織し、一元的な指揮のもと、効果的に対処するための各種態勢をとります。




大規模災害への対応




2018年7月豪雨に係る災害派遣(2018年7月)









北海道胆振東部地震に係る災害派遣(2018年9月)





自然災害をはじめとする災害の発生時には、地方公共団体などと連携・協力し、国内のどの地域においても、被災者や遭難した船舶・航空機の捜索・救助、人員や物資の輸送、医療といった、様々な活動を行っています。


救難隊


災害や事故発生時に、救助任務を遂行するのが「救難隊」です。


国際緊急援助活動



海外で災害が発生した場合、救援活動を行う国際緊急援助活動も実施しています。航空自衛隊は、これらの活動に迅速に対応するため、輸送機部隊を常に待機させています。



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